2015年7月25日土曜日

うどん粉病の薬剤耐性 ピンク・ラ・セヴィリアーナ

ほとんど毎日、気温が30度を超えるようになって
うどん粉病も増殖が止まっています。

これから1ヶ月ぐらいはうどん粉病の
心配をしないで済みますが、
気温が下がってきて剪定後の新芽が伸びて来る秋口には、
また悩まされるようになります。


秋口にむけてうどん粉病の薬剤耐性の話を…

ある年、我が家でうどん粉病の薬がまったく効かないと
いうことがありました。
ほとんどのバラの本にうどん粉病の薬として載っている
S乳剤を撒いてもまったく効かないということが続きました。

最初は訳が分からず撒き方や
混合した他の薬のせいかと思いましたが、
ハタと耐性の問題だと気がつきました。

耐性の問題を語ると長くならざるを得ないのですが、
簡単に言うと作用点の同じ薬剤を続けて使用していると
その薬剤に耐性を持った菌が一気に繁殖して
耐性を持たない菌に置き換わって
薬剤がまったく効かなくなると言う現象です。

同時に2種類の薬剤に耐性を持った菌も中にはいます。

従って違う作用点を持つ3種類以上の薬を
順番に使っていかないといつか効かなくなる可能性が
高いということです。

もちろん年間の散布回数制限も
守らなくてはならないことを考えると
4種類は揃えた方が良いですよね。

ただ問題は、自分がいくら気を付けて
特定薬剤の連続使用をしないように気を付けていても、
買ってきた苗に特定の薬剤耐性菌が付着していると
その薬剤は効かないということになります。

S乳剤の件は正にこれでした。

薬の問題は本当に悩ましい問題だらけです。

薬には予防薬と治療薬の違いもありますが、
その辺はまたの機会に!


写真は5月のピンク・ラ・セヴィリアーナです。

この品種はフロリバンダローズで
非常に丈夫なため、いわゆる修景用バラとして
使うことができます。

我が家でも世話のしにくい場所に地植えにしていますが、
ほとんど、うどん粉病にも罹りません。

木姿もまとまりが良くて放って置いても
きれいに育ちますが、
花色が抜けやすくてしかも花弁が散りにくいので
小まめに花柄を摘まないと汚くなってしまいます。

今は3番花が咲いていますが、
暑さで色が飛んでしまい、
すぐに白っぽく色抜けしてしまいます。





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