2015年2月27日金曜日

返り咲き? 優花

よく四季咲きだとか返り咲きという言葉を見かけますよね。でも、本によって同じ品種なのに四季咲きだったり返り咲きだったりと違っていることがあります。何ででしょうか?
理由は言葉の定義が曖昧だからです。四季咲きと言っても春夏秋冬に咲くわけではないし、返り咲きと言っても咲く回数が決まっているわけではないので明確な区分はありません。
一般に、春花の後の2回目以降の開花が少なくなるのが、特に秋花が少ないのが返り咲きと呼ばれることが多いようですが、これも明確に定まっているわけではありません。
程度の差の表現であれば、四季咲き性が強い、弱いと言う表現が一番分かりやすいような気がします。 


【我が家のバラ】 優花
花の大きさは中ぐらいで花着きは抜群です。木は小さめで鉢植えに最適で、とても育てやすいですよ。 色は名前の通り優しい色で「オレンジが買ったピンク」とでも言う感じです。
木は小さくてもとても目を引くバラです。


写真は上は5月  優花


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2015年2月25日水曜日

廃土をどうする? 紫雲

我が家のバラは鉢植えが多く、毎年土替えを行うので大量の廃土が出てしまいます。バラには嫌地と呼ばれる現象があり、地植えのように根が張る範囲が広ければそれほど影響は出ないですが、鉢植えのように限られた土に植えていて土換えを行わないでいると、生育不良が起きてきます。もちろん根詰まりが起きるせいもありますが。

この土をどうするか。廃土と言ってもバラには使えないだけで、とても良い土なので最初は庭に撒いていましたが、それもすぐに限界が来て、どうしたものかと悩んでいました。

そんなときに思いついたのが家内の実家の広い庭!家内の実家は農業を営んでいて、庭も広々としていて広い花壇があるのでそこに廃土を受け入れてくれました。我が家とは広さが全然違うので、土を撒いてもぜんぜん分からないぐらいです。でも、いつかは限界がくるんだろうなぁ。


【我が家のバラ】 紫雲
独特の青紫色としっかりみっちりの花びらの巻きが特徴で、花はやや小さめ。花保ちは良くて、花形が崩れにくい。花着きも良いし、木もこじんまりとしていて、鉢で育て易い大きさです。但し、トゲが大きくて数も多く、ちょっと油断すると痛い思いをします。

写真は5月 紫雲(しうん)


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2015年2月22日日曜日

この先どうしましょう? ヘリテージ

今日は春一番が吹くかもという予報の割には、まだ風も弱いし気温も低いです。雨も降ったり止んだりで散歩するような天気でもない。寒っ!
こんな日曜日はビール片手に春の花を想って…。

以前はバラの本やカタログを見ながら、自分が持っていない品種が欲しくなり、毎年何品種かを増やしてきましたが、今はそれほど新しい品種を増やそうとは思わなくなり、すでに育てている品種をいかにきれいに咲かせるかの方に興味があります。狭い庭がすでに目一杯ということもありますが(笑)

数えて見たら我が家のバラは成木で40品種ありました。とは言え、毎年一つや二つは欲しい品種が出てきます。この先どうしましょう?


【我が家のバラ】ヘリテージ
イングリッシュローズの一つでイングリッシュ・ヘリテージとも言います。
枝は素直に真っ直ぐ伸びて典型的なシュラブ樹型になり、トゲは少ない方です。我が家では地植えと鉢植えが1株づつありますが、鉢植えにするにはちょっと大きい感じかなぁ。
カップ咲きの花が可愛く、咲き進むときれいなカップアンドソーサーになります。春から秋まで絶え間なく…と言うのはオーバーだけど、本当に繰り返し良く咲きます。フルーティな香りがとても強くて欠点は少ないのだけど…、花保ちが極端に悪いです。まだ気温が上がらないうちは良いのですが、少し気温が上がってくると本当に数日で散ってしまいます。切り花には向かないですね。でも、それを補って余りあるほど花付きが良いですよ。

 写真は5月 ヘリテージ


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2015年2月21日土曜日

芽が動き出して… ドフトツァーバァ'84

寒い日と暖かい日が交互にやってきますね。まさに三寒四温!
ここのところ仕事が忙しくてなかなか更新もままならなくて…。
バラの顔色を伺う時間も取れていません。
でも、着実に芽が動き出していますね。

写真は7月~9月に掛けて芽接ぎした苗ですが、芽が動き出して活着していることが分かり、一安心です。上段左のジャスト・ジョーイは、動き出しがちょっと早すぎる気がしますが、それでも寒さで枯れることはないでしょう。




【我が家のバラ】ドフトツァーバァ’84はとても綺麗な透き通るような赤色で、我が家にある赤系のバラの中でも一番を争うくらい素敵な色です。切り花にして家の中に入れるとより一層その赤色の良さが分かります。写真ではこの花色の良さが全く分かりませんね。
ただ、花付きがあまり良くなくて木とのバランスが悪いことと、香りがちょっと弱いことが残念かなぁ。

写真上は5月、下は10月 ドフトツァーバァ’84


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2015年2月15日日曜日

“忍者くまで” インターナショナル・ヘラルド・トリビューン

“忍者くまで”って知ってますか?そう、潮干狩りで使う熊手です。
実はこれが大変便利なバラ栽培グッズなんですよ。何に使うのか?
そう、鉢の土替えに使います。

以前は鉢から株を抜いて根鉢を崩すのに、指を使ったり、シャベルを使ったりしていましたが、熊手を試してみたらこれが一番でした。びっちりと張った根をほぐすのに指ではとても歯が立ちません。熊手を使ってガリガリやると、土が落ちていくのはもちろん太い根は傷つけずに細根は適度に切れて土替えに調度良い状態になります。
私の場合はこれであらかた土を落とした後、バケツに張った水を使ってジャブジャブと揺すって根を洗います。そしてコガネムシ幼虫が居ないか、根頭癌腫病がないかを良く確認してから新しい土で植えるようにしています。

見た目よりも頑丈で手頃な値段で買えますし、ホームセンターなら大抵どこでも売っていますので是非使ってみてください。



【我が家のバラ】 インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは半八重の花を春から秋までいっぱい付けてくれます。小型のバラでトゲも少なく鉢植えに最適な品種です。花弁に白い筋がランダムに入り、光っているように見えるのですが、写真では分かりませんね。色もちょっと違っているなぁ。写真は難しい! 花も木姿もおよそバラらしくないので、これ1本だけが植わっていたら、よほどバラ好きの人以外はバラだと思わないでしょうね。

写真上は5月、下は10月 インターナショナル・ヘラルド・トリビューン


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2015年2月13日金曜日

防獣杭はお薦め! クリムゾン・グローリー

私はあまり他の人が使わないような物をバラ作りグッズとして使っていますが、これもその一つです。我が家では鉢植えのバラが多いのですが、地面の上に100均で売ってる鉢スタンドを置いて、その上に煉瓦を置いて、更にその上に鉢をおいています。下にはグレコマを植えていて、泥跳ねも無くて病虫害予防には良いのですが、風にはちょっと弱くて春などの風の強い日には、仕事を終えて帰ってみると何鉢も倒れていることがありました。地面に野菜作りなんかで使うイボダケを刺して、それに紐で結わえたりもしたのですが、美観も含め今一つでした。
それでホームセンターをウロウロ探して見つけたのがこれ!

下の写真に写っている杭が何だか分かりますか?
これは防獣杭というもので、本来は畑の獣避け用の杭のようです。 使ってみるとこれは良い! まず、ハンマーで打ち込めます。杭の本体だけでなく杭の頭の部分が丈夫で、ハンマーで打ち込んでも曲がったり壊れたりしないのです。深く打ち込めるので丈夫で風でぐらついたりもしません。元々獣避け用ですから風で引っ張られたぐらいではビクともしません。紐を掛ける部分もあって、麻紐を結わえるのには最適です。これから春になって葉が出てくると風を受けやすくなりますし、春は風の強い季節ですので、これに麻紐を掛けて支えるようにします。

 オススメですよ。是非使ってみてください。価格も手ごろです。




【我が家のバラ】 クリムゾン・グローリーは咲き始めは明るい赤で徐々にブルーイングします。好みでしょうが、私は少しブルーイングした花色が好きです。香りは強く、とても良い香りがします。花首が細いため、雨に打たれると下を向いてしまいます。雨が降りそうなときは軒先に入れると良いかも…
古い品種で、色んな品種の親になっているそうですよ。

写真上は5月、下は10月 クリムゾン・グローリー



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2015年2月11日水曜日

咲き方もいろいろ ブルー・ムーン

バラと出会う前の私は、バラと言うと剣弁高芯咲きと思っていました。やっぱり切り花やコサージュがほとんどこの花型ですから。でも、バラを自分で育て始めていろんな花型があることを知り、その美しさに魅せられていきました。

カップ咲き、ロゼット咲き、抱え咲き、平咲き、ポンポン咲き、シャクヤク咲き、一重咲き、半八重咲き等名前はどうでも良いですが、その花型の多彩さに加え、更に多彩な色や香り、木姿、葉色が加わってバラの世界は広がっています。

たくさんのバラを育てていると、それぞれの品種にそれそれの良さがあり、甲乙付け難く、どれもかわいくて…。 ただ、狭い庭の限られたスペースで栽培しなければならないので、できるだけ楽しめるように、オールドローズの場合でも四季咲き品種を選ぶようにしています。全部ではないので若干の一季咲きはありますが、大部分は四季咲き品種です。

四季咲きですから当然真夏も咲きます。ただ、夏は暑さからあまり良い花は期待できないので、本格的にやられている方やコンテストに出品されるような方は夏の花を摘んでしまうようです。春と秋に栄養が集中するようにあまりよい花が望めない夏は蕾の内に摘んでしまい、秋花に栄養を集中させるのだそうです。

私にはこれができません。うーん、かわいそうですよね。せっかく着いた蕾はやっぱり咲かせてやりたいですよね。とは言いながら、剪定ではばっさりと落としますので勝手な話ですけど…。


【我が家のバラ】 ブルー・ムーンは名前の通りブルー系のバラで、ブルー系特有の強い香りがします。まあ、ブルーと言っても写真の通り。青く見える人には見えるといった感じ。樹勢が強く、一昨年芽接ぎした株があっと言う間に私の背丈ほどに! 花数と花の大きさを考えるとちょっと間延びした感じは否めません。花は半剣弁高芯咲きからカップ咲きへと咲き進み、黄色い雄しべが見えるとまた違った美しさに。去年は樹勢を甘く見て鉢が小さすぎたので今年は大きな鉢でしっかりと育ててみよう。

写真は5月 ブルー・ムーン


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2015年2月9日月曜日

殺風景ながらも… ジャスト・ジョーイ

まだ寒くて、後3ヶ月も経つと春バラが咲き始めるなんて信じられない殺風景な我が家の庭ですが、それでもバラの芽は少しづつ成長をしています。地下では早くも根が伸び出しています。 そろそろ、どの芽が強くてどの芽が伸びてきそうなのかが何となく分かってきますし、改めて切り足りないところも出てくるので少し追加で剪定します。

殺風景ながらも春の準備が終わって芽吹きを待つばかりの庭



【我が家のバラ】 ジャスト・ジョーイは昨年新苗の見切り品を買ってきたもので、写真の花はその新苗に咲いたものです。花は大きく香りも強くておまけに花保ちも良いすばらしい品種ですが、新苗に咲かせると花と株のバランスが悪くてちょっと品がない感じでした。今年は株も大きくなって、本領発揮してくれると期待をしています。買ってきた新苗はまだ根頭癌腫のチェック中なので、バックアップ用として他に挿し木と接芽をしてあります。


写真は10月



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2015年2月7日土曜日

バラづくりは冬も… マリアンデール

一昨日の雪は積もらなくて良かったですね。 この年になると本当に転ぶことが怖くなります。 

バラって良いですよね。もちろん色や香り、花形、木姿を楽しめるのは最大の魅力だけど、一番楽しいのは苦労しても自分で育てることですよね。草花の場合は、花を楽しめない花のオフシーズンだけでなく、育てることのオフシーズン、つまりやることがない時期が結構ありますが、バラを育てていると、年がら年中やることがあって大変な反面、楽しみが多いのです。

育ててみると分かりますが、花が咲かない冬にもやることがイッパイあります。培養土の配合や、鉢植えの土替え、剪定、元肥やり、誘引、薬剤散布等と週末は結構忙しい思いをします。 とは言え、この時期はようやく作業が落ち着いて、寒さに震えながらも春の開花に思いを馳せながら、芽が膨らんでくるのを待っています。特に昨年あまり良い花が咲かなかった株は、今年こそはと思いが強くなってきます。

バラ栽培は、昨年がうまくいかなかったとしても、根さえしっかりしていれば冬剪定によってリセットされるので、昨年の反省を生かしてやり直すことができます。力が残っていればあちこちから芽が出ますし、芽さえあれば株がダメになっても芽接ぎで復活させることもできます。あまり細かいことを気にせずに大らかに育てれば良いと思います。 

但し、葉がある時期はもちろんですが、冬場でも根の乾燥だけは致命傷になることが多いので、鉢植えのバラについては葉がないからと油断していると枯らしてしまいますよ。冬場は根腐れの心配はほとんどないので、乾いてきたなと思ったら躊躇無く水をやった方が良いと思います。でも、このところの天気のように定期的に雨や雪が降っていれば、軒下や玄関先の鉢以外はほったらかしで大丈夫でしょうけどね。


【我が家のバラ】 マリアンデールは、少しオレンジ掛かった赤い花がカップ咲きから平咲きへと咲き進む品種です。花付きも良いのですが、花保ちが抜群に良くて花が途切れることがほとんどありません。地植えにしてありますが、丈夫でほとんど手が掛かりません。ただ、花茎につく葉が大きくて風をもろに受けてしまうため、春先や秋口に強い風が吹くと上の方の葉が折れてしまい、花の下に葉がない茎がすっと伸びている状態になってしまうことがあります。

写真上は5月、下は10月 マリアンデール



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2015年2月5日木曜日

芽接ぎ、挿し木で予備苗

先週に続いて今日も雪が積もるらしくて…
スタッドレスを履いているとは言え、車通勤の私はちょっと不安だな。 

前にも書きましたが、私は苗を買ったら必ず予備苗を作るようにしています。主には後日の根頭癌腫病の発生可能性に備えてですが、見切り苗を買った場合には
その他の原因で枯れてしまうことも想定してのことです。植え替え時に根がやられて株が危ういときにも予備苗を作ります。時期などにもよるのですが、芽接ぎと挿し木をします。私の未熟な技術では挿し木の方が確実性が高いのですが、苗としては芽接ぎの方が後の生育がよいので、両方共に活着した場合には、芽接ぎのものを優先して残します。芽接ぎ挿しという技もあるのですがこれは成功率が悪いです。 

芽接ぎ自体はそれほど難しいものではありません。一から育てた苗は殊の外かわいいものです。

問題はすべて活着した場合にそのすべてを育てるわけにいかないことです。 こうやって育てた苗を人にあげたり、増してや販売したりすると種苗法に触れる畏れがありますのでできません。
心が痛んでなかなか捨てられないのですが、年に数回心を鬼に、割り切れるときがあります。この時に一気に廃棄します。 

今年は1月に一昨年に取ったノイバラの種を撒いて芽接ぎの準備を始めました。種の寿命は長く、冷蔵庫に入れておけば少なくとも3年間は発芽率に影響は無いようです。まだ、芽が出ませんが、出たらご報告するつもりです。芽接ぎの仕方も今年は乗せたいと思っています。

去年、種から育てたノイバラの苗には7月にジャスト・ジョーイとプリンセス・ドゥ・モナコとシャルル・ド・ゴールを接いでいます。活着して芽が伸び始めています。ちょっと時期が早すぎるかな?ノイバラの挿し木苗にフラグラント・レディも接ぎました。コガネムシにやられた株は念のためすべて1月に挿し木しました。


写真は上下とも自分で接いだジャスト・ジョーイの芽接ぎ苗



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2015年2月3日火曜日

乳剤の話 ファースト・ブラッシュ

またまた農薬の話です。農薬嫌いの皆様ごめんなさい。

私は昔、草花中心に育てていた頃には使いやすいこともあって乳剤を中心に使っていました。顆粒や水和剤(粉末)は少量の場合計量しにくく、取り扱い時に舞い上がったりして吸い込みやすかったりするので使用を避けてきました。サラリーマンですから薬をしょっちゅう撒けるわけではないので乳剤を何種類か混ぜて一度に撒いていました。しかし、花の種類にもよりますが、薬害が多く出て、却って撒かない方が良いのではないかという事もありました。今考えると薬害が出るのが当たり前でした。

園芸本を読むと、乳剤を使う場合には展着剤を入れなくて良いと書いてあるものが多いようです。展着剤にもいろんな種類がありますが、一般的なものは界面活性剤を主成分としていて、乳剤に用いられる乳化剤と主成分が同じようなものです。界面活性剤は大まかに言うと、混ざりにくい物を混ざりやすくして植物体への付着や浸透をしやすくする目的で使用されています。不必要に界面活性剤の濃度が高まると薬害を起こす可能性が高いので、園芸本では乳剤を使うときは展着剤を使わないよう書いてあるのだと思います。 

同じ理屈で言うと乳剤同士の併用は薬害の可能性を高めます。1000倍の希釈率の乳剤を2種類混ぜると、薬剤主成分はそれぞれ1000倍ですが、乳化剤は1種類の時の濃度と比べると2倍になってしまいます。3種類であれば当然3倍です。私は殺菌、殺ダニ、殺虫の乳剤に展着剤も加えていました。これでは薬害が出やすくなるわけで、今思うと知らないというのは恐ろしいことだなと思います。 

バラは種類によっては薬剤への感受性が違い、通常薬害が出ない薬でも薬害が出るものがあります。そのような感受性の高い品種にこのような乳剤を何種類も混用して用いては大変なことになります。 私は専門家ではないし、理屈に間違いがあっても責任を取れませんので具体的な薬剤名をあげませんが、薬剤を選ぶ時、混用するときは、説明書を良く読むことは最低限で、慎重に考えて、場合によっては製薬会社にい合わせる必要があると思います。


【我が家のバラ】 ファースト・ブラッシュは地植えにしているのですが、秋には私の背丈を遙かに超えて上向きに咲いています。花も大輪で、庭の一番奥に植えてあるにも拘わらず、道路からもよく目立ちます。香りも強く丈夫なのですが、木も花もトゲも葉も全て大きく、ちょっと大雑把な印象は拭えません。
インパクト勝負には最適かも?
この品種はシュートも太くて立派で、いつも我が家ではおいしそうだねって言っています(笑)

写真上は5月、下は11月 ファースト・ブラッシュ



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2015年2月1日日曜日

予防的散布 バニラ・ボニカ

一昨日降った雪もほとんど消えました。 

農薬の話が続きますが、バラ栽培においてある程度以上の株数があると農薬に頼らなければ難しいことを考えると、農薬に対する考え方や使い方についてはいろいろと考えざるを得ないからです。

農薬の撒き方には大きく分けて二つあり、病害が発生してから散布する方法と定期的に散布して病害を予防する方法です。私は後者にしています。発生初期に気付けば良いのですが、気付くのが遅れた場合、特に病害とハダニは根治するのが大変です。定期的に散布する方が却って農薬の量も回数も少なくて済み、効果もあるように思えます。 

定期的に薬剤を撒かなくとも毎日チェックしてあげられれば良いのでしょうが、サラリーマンだと気付いたときにはハダニや黒星病、ウドンコ病が蔓延しているなんてこともあります。先手先手と打つことで使用する薬剤の量は減ると思います。予防であれば、散布間隔もそれほど密にしなくとも効果があります。
真夏になると病害の発生が減ることと、薬害が出やすくなることから一層間隔を開けて撒くようにしますが、それでも定期的には撒くようにしています。

なお、殺菌剤には予防薬と治療薬があります…、と書いてある本があります。私も使い分けているつもりですが、どうもその区別は曖昧なようで、書いてある物によって分類が違ったりしますし、製薬会社の説明の中に明記されているケースもほとんどないので、経験則に近い曖昧な分類であるぐらいに受け取った方が良いかも知れませんね。明確な基準・分類が見つかったら、また書きたいと思います。


【我が家のバラ】 バニラ・ボニカはまるでブーケのように花が密集して咲きます。強いバラで横に大きく広がるので、私は庭の隅の世話が行き届きにくい場所に地植えしているのですが、春には花がびっちり付きすぎて、開花時に雨など降ろうものなら太い枝も大きくしなってブーケが横を向いてしまう程です。咲き始めは結構黄色く、段々と白くなってきます。ブーケの開花を揃えるにはコツがあり、ブーケの真ん中の花が先に咲き始めてその周りが咲いた頃には汚くなってしまうので、真ん中の花を先に摘んでおくと綺麗に咲き誇ります。寒さにも強く、年末まで咲いています。ちょっとウドンコ病に弱いかなぁ。


写真上は5月、下は12月 バニラ・ボニカ



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