2021年2月25日木曜日

芽接ぎその後・コガネムシ除け

芽接ぎに関するご質問があったので、実生1年目のノイバラへの芽接ぎを紹介します。

芽接ぎの方法自体は過去ログをご覧ください。

接いだ品種はマダム・ビオレ。

1月の土替え時に根頭癌腫病にかかっているのを発見し、親株は処分の上、ノイバラ台木に

芽接ぎをしたものです。

写真は芽接ぎ直後の1月中旬のもので右は拡大版。

  


その後、3週間ほど経っても接いだ

芽が変色していないことから芽の

活着が確認できたとして2月9日に

上部をカットした。

左の写真は2月25日のもので、まだ

芽が動く様子は見られない。



右の写真は同じ日に撮影したものだが、芽が

伸び始めているのが分かる。

品種は「うらら」でこちらは昨年9月に芽接ぎ

をしたものです。

「うらら」はもともと芽吹きが早い品種なの

で、芽吹きの時期の差が、芽接ぎの時期の

差によるものなのか品種の差によるものなのか

は良く分かりません。



上の写真はアグリスのニューメデールという接ぎ木テープです。

とてもよく伸びて、巻き終わった端っこはテープ同士がくっついてくれるので結ぶ必要が

ありません。

芽吹くと自然に突き破ってくれますし、紫外線などでだんだんと分解していきますので

はがす必要もなくとても便利なテープですよ。





話変わってコガネムシ除けの話。

数あるバラの害虫の中でも特にたちが悪いのはコガネムシの幼虫!

堆肥などの腐食の多い土を好み、バラの根っこを食べてしまいます。

鉢植えのバラの生育が悪かったり、土が湿っているのに水が切れたようにしおれていると

たいてい鉢の中にこの虫が十数匹潜んでいて、根っこがことごとく食われてしまって

います。

妙に土の渇きが悪い鉢があったら要注意!


この虫を防ぐために昨年までは下の写真のヤシ殻マットを二重、三重に根元に敷いて

使っていました。


ただ、このヤシ殻マットは1年経つとだいぶ腐ってきてしまうことと、隙間があるため

完全には虫を防げないため今年は下の写真の「コガネガード」を使ってみることに。

これは不織布でできていて、薄いけれどコガネムシの産卵管を通さないようです。


試しに鉢植えの根元に敷いてみていますが、思ったよりも水の浸み込みが悪くて

夏場も使えるのだろうかと心配しています。

まあ、使っているうちに浸透性も良くなるかもしれないし、他に良い方法も

思い付かないので1年間試してみて報告します。






2021年2月9日火曜日

土替え(鉢替え)道具

我が家のバラは鉢栽培が中心なので毎年1月には30鉢ほどの土替えが必要で、これが1年で一番の重労働。
少しでも楽をしたくてあれこれ工夫をしています。
まずは11月から土の配合を行うことから始めますが、少しでも鉢を軽くすることと夏の水やりを楽にするために牛糞堆肥とピートモスを全体の半分ぐらい入れてます。
もちろん主体は赤玉土。配合して1カ月以上なじませてから使います。

鉢植えは30㈱ほどあるのですが、すべてスリット鉢を使っています。



スリットがサークリング減少を防いでくれて根の成長に良いのは分かるのですが、これがなかなか扱いづらい💦

土はこぼれるはナメクジやダンゴムシは入るはでスリットをふさぎたくなるのですが、塞いでしまってはスリット鉢のメリットがなくなってしまいます。

そこで・・・
ホームセンターで売っている根巻き布というのを使うのです。





これは麻でできていて、植木屋さんがいわゆる『根回し』で使うもので左はこれを巻いて売っている状態、











右は鉢の大きさに合わせてこれをカットしたもの。





カットした根巻き布をスリット鉢に入れていきます。










左のようにスリットを塞ぐ形になって、土こぼれを防止しますが、根が張ってきてサークリングを起こすころには朝が腐ってくるのでスリット鉢のメリットは損ないません。また、その頃には土も固まってきているので土がこぼれる心配もなくなります。





話が前後しますが、土替えに当たって1年間根を張ってきた根鉢を崩すのがまた一苦労です。根がびっしりと張ってちょっとやそっとのことでは崩れません。
これには潮干狩り用の熊手と草刈用の鎌を使っています。



鎌根鉢の底の部分を思い切ってカットして、熊手で根を解していきます。古土を落とすというよりも細根を掻き取るという方が近いイメージです。草花の植え替えイメージを持っている方はびっくりしてしまうくらい細根を切ってしまいますが、1月のバラには全く問題ありません。
これで私はだいぶ楽になりましたよ😊





2021年1月31日日曜日

久しぶりの更新

長い間休眠状態だったけど、「続けて!」っていうありがたい声もいただいたので、のんびりと更新していこうかと・・・
ところが久しぶりの更新で要領が全く分からなくなってる💦

取り敢えず再開第一弾は我が家のバラたちの状況から。


我が家のバラは大部分が鉢植えで、1月上旬に葉っぱむしりと土替えを行った状態で
本剪定待ちの状態です。
つるバラだけは以下の写真の通り、誘引・剪定を済ませて元肥もすでに与えています。

     写真はフラウ・カール・ドルシュキ

こうやって改めてみてみると、上の写真も下の写真も少し枝が多すぎる気がします。
もう少し枝の更新を行うべきかと反省😓

     写真はレオナルド・ダ・ヴィンチ

以下の写真は誘引も剪定もうまくいったのではないかと自画自賛!

写真はガートルード・ジェキルとカーディナル・フューム、鉢はマダム・アルディ
    

もうちょっと盛り込もうかと思ったけど今日はこれが限界だな💦
久しぶりで疲れた😖

今日撮っておいた写真も次回に回します😓
次回は鉢の土替えに使える便利グッズを紹介します。








2015年9月5日土曜日

夏剪定の本番 ニコロ・パガニーニ

今日は夏剪定の本番です。

昨日までずっとぐずついた天気が続いて
若干日照不足気味!

水やりの必要もなくてバラの見回りをサボっていたら
一部の品種に今年初めての黒星病が出ていました。

気温が高かったために薬害を恐れて
しばらく行っていなかった消毒もしなければならないし、
この後も明日からぐずつく予報であることを考えると
夏剪定は今日しかない!

本当はもう何日か後にしたいのですが、
休みの予定を含めて今日しかないと判断しました。

と言っても遅咲き品種は先週の内に済ませていますけど…

半日掛けてほとんどの株を選定し、
スッキリとしたところで1ヶ月ぶりの消毒を行いました。

ちょっと張りきって切りすぎたかも…
まあ、結果は10月になれば分かります。



写真は5月のニコロ・パガニーニです。

このバラはフロリバンダローズで
時に黒っぽく見える濃赤色が美しい品種です。
写真に撮るとどうしてもこの色が出ません。

花着きは抜群に良くて、
暑さにも強くて秋まで繰り返し咲きます。

しっかりした株立ちになり、
樹勢は強いが黒星病にはやや弱いかな。








ブログ村のランキングに参加しています!
よろしければ下記のバナーをクリックしてください。
にほ んブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ

2015年8月28日金曜日

ホソオビアシブトクチバの擬態 マダム・アルディ

今日は暑さが少し振り返してきたけど
何日か秋の涼しさが続いていましたね。

雨も降っていたりでちょっと目を離した隙に
シュートの先が丸坊主に…

何ヶ所か被害に遭って
探し回ると幹にピッタリと張り付いて
擬態をしているシャクトリムシが
被害ヶ所ごとに1匹ずついました。

正式名称はホソオビアシブトクチバという
蛾の幼虫です。


シュートは緑でこの虫は焦げ茶色なので
よく見ればわかるのですが、
ピッタリと張り付いていると
幹の傷にしか見えなくて…

我が家にはアシナガバチがたくさん来て
イモムシ探しはしてくれているはずなのですが、
蜂でも擬態に騙されて
見落としてしまうのでしょうね

薬害を心配して、
猛暑が峠を越えるまで
農薬散布を休んでいましたが
そろそろ復活しないといけませんね。


写真は5月のマダム・アルディです。
 
この品種はダマスク系のオールドローズです。
枝が細くて2mぐらいに伸びますので
我が家ではツルバラとして使っています。

花は開くと直ぐに平べったくなります。
私の頭の中のバライメージでは有り得ない形ですが、
私の生まれる遥か前からある品種なので、
こちらがバラの本来の姿なのでしょうね。

中心にはグリーンアイがくっきりと見えます。

香りは強いのですが花は小さめで
やや遅咲きの一期咲きです。

一期咲きですので、
春にしか花が咲かないのは当然なのですが、
夏以降は新芽以外の葉が黄ばんできて
見栄えは良くありません。

我が家では鉢植えなので、
花が終わると庭の奥の
あまり見えない場所に移してしまいます。







ブログ村のランキングに参加しています!
よろしければ下記のバナーをクリックしてください。
にほ んブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ

2015年8月23日日曜日

夏剪定前の置肥 マチルダ

今日は9月の夏剪定に備えて
鉢植えのバラに置肥を与えました。

剪定後すぐに肥料が効くように、
しかも秋花が咲く頃には適度に
肥効が切れてくるようにと考えると
これから8月末ごろまでに置肥を与えるのが
ベストかなと思っています。


ちょっとショックな出来事が…

我が家には地植えにしているスタンダード仕立の
バレリーナがあります。

例年秋まで花を楽しむために
実を着けないように花柄は摘んでしまうのですが、
今年はローズヒップを楽しむために
花柄を摘まずに実が着くままにしておきました。

実を着けたせいで2番花以降はほとんど咲かなかったものの
元気には育っていたはず…なのですが、
8月初旬に数本の枝が枯れているのを見つけました。

太枝だったので剪定バサミとノコギリとを使って
付け根からバッサリ!

ところが…
今日改めて見てみると更に数本の太枝が…

切り取ってみると枝の3分の2が無くなっています。
残った枝も何だか元気が無くて危なそう…
このまま枯れてしまいそうな予感が…

原因がまったく分からないのですが、
何か根に原因があるのではないかと
想像しています。

冬になったら少し根を掘り起こして見ないと!
当面は様子見しかないですね。


写真は5月のマチルダ

このバラはフロリバンダで花着きがとても良く、
真夏の今でも咲きつづけています。

クリーム色の地に花弁の外側にいくと
ピンクが滲んできます。
花弁が波打ちフリルがとっても可愛い!

ただし、気温による色の変化は大きくて、
特に夏場は白バラかと思うほどピンクが消え去ります。

また、開きはじめるとあっという間に平咲きになり、
違うバラを見ているようですが、
ここからの花保ちはとてもとても良いですよ。

病気にも強くてとても育てやすい品種です。








ブログ村のランキングに参加しています!
よろしければ下記のバナーをクリックしてください。
にほ んブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ

2015年8月18日火曜日

夏剪定の構想 バニラ・ボニカ

昨日の雨は酷かったなぁ。
でも良いお湿りにはなったけど…

お盆過ぎると気温も徐々に下がってきて
そろそろ夏剪定のことを考え出します。

我が家のある多摩南部では、
標準的な品種で9月10日前後に剪定を行います。
そうすると少し涼しくなった10月初旬を中心に
花が咲きそろいます。

遅咲きの品種は少し早めに、
早咲きの品種は少し遅めにすると
より一斉に咲くようになります。

でも、コンテスト派でなければ、
一斉に咲いてしまうよりも長く楽しめる方が良い
という考え方もありますよね。

お休みの予定も含めて
今からあれやこれや考えています。

実際の剪定作業はなかなか大変で、
考えているこの時期が一番楽しいかも…


写真は5月のバニラ・ボニカ

このバラは横張り性の強いシュラブで
花着きは抜群に良く、1個1個の花は小さいのですが
まるでブーケのように
咲きます。
花着きが良すぎて花の盛りに雨が降ると
房ごと垂れて下を向いてしまいます。

やや遅咲きで他の品種が終わる頃に咲きます。

夏選定は早めに行わないと
秋花が冬花になってしまいます。

樹勢は強く丈夫ですが、
良く繁るせいかうどん粉病には罹り易いです。

最大の欠点は花弁が散らないこと。
散らずに茶色くなってくるので、
小まめに摘まないと房全体が
汚く見えてしまいます。








ブログ村のランキングに参加しています!
よろしければ下記のバナーをクリックしてください。
にほ んブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ