2015年7月18日土曜日

T字芽接ぎ

今日も1鉢芽接ぎをしました。

昨日はあまり一般的でない方を紹介してしまったので
今日はT字芽接ぎを行いました。

私は根が無精者なので簡単な貼り接ぎが多いのですが、
やはりT字芽接ぎの方が活着は確実かも知れません。

但し、慣れないとちょっと難しいと思います。

変わるのは台木への刃の入れ方で、
まさにT字に形成層までの深さの切れ込みを
入れます。
いわゆる樹皮の部分だけ切れ込みを入れます。

芽の準備も少し違います。
そぎ取った芽の裏側から
形成層を残して木質部を剥がし取ります。
後は乾燥しないように水に浮かしておきます。

T字の切れ込みを入れた台木の切れ込みに沿って
樹皮を襟を開く様に木質部から剥がして
その隙間に準備した芽を差し込みます。

その後は芽接ぎテープで覆って貼り接ぎと同じように
管理するだけです。

と書いても「何のこっちゃ」かも知れません。
一度自分でやってみると「なるほど」と
思えるようになりますよ。

下の写真がT字芽接ぎです。


そうそう、一つ書き忘れていました。

冬場にT字芽接ぎを行わないのは、
樹皮が綺麗にめくれるのがこの時期で、
冬場はうまくめくれないからです。

T字芽接ぎの最大の利点は、
接ぐときに形成層を合わせることに
神経を使う必要が無いことです。

普通、芽接ぎも接ぎ木も形成層を合わせる必要が
ありますが、T字芽接ぎの場合は形成層同士が
木質部を剥がしてあるので形成層同士が
ベッタリとくっつき細かい調整は必要ありません。

まあ、楽って言えば楽なのかなぁ。


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2 件のコメント:

  1. もう更新はされていないようですが、非常に役に立つ情報が多いブログですね。閉鎖しないでくださいよ。

    返信削除
  2. ありがとうございます。
    忙しくてなかなか更新ができずに来ましたが、最近は時間ができましたのでまた再開をしようと思っていたところです。
    読んでいただいている方がいると思うと張り合いがあります。
    また、ご来場ください。

    返信削除