芽接ぎに関するご質問があったので、実生1年目のノイバラへの芽接ぎを紹介します。
芽接ぎの方法自体は過去ログをご覧ください。
接いだ品種はマダム・ビオレ。
1月の土替え時に根頭癌腫病にかかっているのを発見し、親株は処分の上、ノイバラ台木に
芽接ぎをしたものです。
写真は芽接ぎ直後の1月中旬のもので右は拡大版。
その後、3週間ほど経っても接いだ
芽が変色していないことから芽の
活着が確認できたとして2月9日に
上部をカットした。
右の写真は同じ日に撮影したものだが、芽が
伸び始めているのが分かる。
品種は「うらら」でこちらは昨年9月に芽接ぎ
をしたものです。
「うらら」はもともと芽吹きが早い品種なの
で、芽吹きの時期の差が、芽接ぎの時期の
差によるものなのか品種の差によるものなのか
は良く分かりません。
上の写真はアグリスのニューメデールという接ぎ木テープです。
とてもよく伸びて、巻き終わった端っこはテープ同士がくっついてくれるので結ぶ必要が
ありません。
芽吹くと自然に突き破ってくれますし、紫外線などでだんだんと分解していきますので
はがす必要もなくとても便利なテープですよ。
話変わってコガネムシ除けの話。
数あるバラの害虫の中でも特にたちが悪いのはコガネムシの幼虫!
堆肥などの腐食の多い土を好み、バラの根っこを食べてしまいます。
鉢植えのバラの生育が悪かったり、土が湿っているのに水が切れたようにしおれていると
たいてい鉢の中にこの虫が十数匹潜んでいて、根っこがことごとく食われてしまって
います。
妙に土の渇きが悪い鉢があったら要注意!
この虫を防ぐために昨年までは下の写真のヤシ殻マットを二重、三重に根元に敷いて
使っていました。
ただ、このヤシ殻マットは1年経つとだいぶ腐ってきてしまうことと、隙間があるため
完全には虫を防げないため今年は下の写真の「コガネガード」を使ってみることに。
これは不織布でできていて、薄いけれどコガネムシの産卵管を通さないようです。
試しに鉢植えの根元に敷いてみていますが、思ったよりも水の浸み込みが悪くて
夏場も使えるのだろうかと心配しています。
まあ、使っているうちに浸透性も良くなるかもしれないし、他に良い方法も
思い付かないので1年間試してみて報告します。