2015年7月29日水曜日

雨の中の水やり ロイヤル・ボニカ

いやー、暑い!

昔からクーラーが嫌いで、
自然の風が一番などと言っていますが、
昨今の暑さは江戸っ子のやせ我慢の域を
超えています。

寝付くまではクーラーを掛けていますが、
明け方暑さで起きてしまいます。

お陰でバラの水やりと花柄摘みの時間が
タップリと取れて出勤時間に余裕が!

ここのところは毎日出勤前と帰宅後に
それぞれ20分ぐらい掛けて水やりをしています。

問題は水やり時に中途半端な雨が降っているとき…

この時期は雨を信頼して水やりを怠ると、
予想外に鉢の中が乾いていて株を痛めてしまったり…

我が家の鉢土は水はけの良いものを使っているので
水のやり過ぎで根腐れしたりはしないのですが、
雨の中の水やりは他人の目にはどう映るのだろうと
思うと…

でも、他人は他人、私は我が道を行きます。


下の写真は5月のロイヤル・ボニカ

このバラは白花のバニラ・ボニカの隣に
地植えにしています。

名前の後半が一緒なので同系統のバラかと…

一緒なのは丈夫なところ!
それ以外は花も木姿もまったく違います。

やや遅咲きですが、春から秋まで沢山の花を着けます。
花は房になり、まるでブーケのようです。

丈夫なので世話のしにくい場所に植えてあるのですが、
葉っぱが薬に弱いと言う欠点があります。

薬害が出やすいのです。
特定の薬剤というよりは濃度や気温に
敏感であるという感じです。

それ以外はホントに手間が掛からない
無精者向きのバラだと思います。







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2015年7月25日土曜日

うどん粉病の薬剤耐性 ピンク・ラ・セヴィリアーナ

ほとんど毎日、気温が30度を超えるようになって
うどん粉病も増殖が止まっています。

これから1ヶ月ぐらいはうどん粉病の
心配をしないで済みますが、
気温が下がってきて剪定後の新芽が伸びて来る秋口には、
また悩まされるようになります。


秋口にむけてうどん粉病の薬剤耐性の話を…

ある年、我が家でうどん粉病の薬がまったく効かないと
いうことがありました。
ほとんどのバラの本にうどん粉病の薬として載っている
S乳剤を撒いてもまったく効かないということが続きました。

最初は訳が分からず撒き方や
混合した他の薬のせいかと思いましたが、
ハタと耐性の問題だと気がつきました。

耐性の問題を語ると長くならざるを得ないのですが、
簡単に言うと作用点の同じ薬剤を続けて使用していると
その薬剤に耐性を持った菌が一気に繁殖して
耐性を持たない菌に置き換わって
薬剤がまったく効かなくなると言う現象です。

同時に2種類の薬剤に耐性を持った菌も中にはいます。

従って違う作用点を持つ3種類以上の薬を
順番に使っていかないといつか効かなくなる可能性が
高いということです。

もちろん年間の散布回数制限も
守らなくてはならないことを考えると
4種類は揃えた方が良いですよね。

ただ問題は、自分がいくら気を付けて
特定薬剤の連続使用をしないように気を付けていても、
買ってきた苗に特定の薬剤耐性菌が付着していると
その薬剤は効かないということになります。

S乳剤の件は正にこれでした。

薬の問題は本当に悩ましい問題だらけです。

薬には予防薬と治療薬の違いもありますが、
その辺はまたの機会に!


写真は5月のピンク・ラ・セヴィリアーナです。

この品種はフロリバンダローズで
非常に丈夫なため、いわゆる修景用バラとして
使うことができます。

我が家でも世話のしにくい場所に地植えにしていますが、
ほとんど、うどん粉病にも罹りません。

木姿もまとまりが良くて放って置いても
きれいに育ちますが、
花色が抜けやすくてしかも花弁が散りにくいので
小まめに花柄を摘まないと汚くなってしまいます。

今は3番花が咲いていますが、
暑さで色が飛んでしまい、
すぐに白っぽく色抜けしてしまいます。





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2015年7月23日木曜日

暑さに強いバラ

今日はちょっとお湿りがありましたが、
ここのところ連日で猛暑となって
我が家のバラ達もすっかり夏バテ気味です。

こう暑い夏が続くとその内、
東京辺りでのバラ栽培が難しくなるかも知れませんね。

そうは言っても元気に花を咲かせているバラもあります。

花が小さいながらも二番花、三番花を咲かせています。

いずれも昨日の写真です。


インターナショナル・ヘラルド・トリビューン


伊豆の踊子


スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン


ツーヤン・フェーウー


ニコロ・パガニーニ


ヘリテージ


マイナー・フェアー


ルージュ・ロワイヤル


デインティ・ベス


特にツーヤン・フェーウー、ニコロ・パガニーニ、
ヘリテージ、伊豆の踊子は夏の暑さをものともせずに、
たくさんの花を着けてくれます。

暑さに強いバラをお探しであれば
この辺の品種をお勧めします。


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2015年7月18日土曜日

T字芽接ぎ

今日も1鉢芽接ぎをしました。

昨日はあまり一般的でない方を紹介してしまったので
今日はT字芽接ぎを行いました。

私は根が無精者なので簡単な貼り接ぎが多いのですが、
やはりT字芽接ぎの方が活着は確実かも知れません。

但し、慣れないとちょっと難しいと思います。

変わるのは台木への刃の入れ方で、
まさにT字に形成層までの深さの切れ込みを
入れます。
いわゆる樹皮の部分だけ切れ込みを入れます。

芽の準備も少し違います。
そぎ取った芽の裏側から
形成層を残して木質部を剥がし取ります。
後は乾燥しないように水に浮かしておきます。

T字の切れ込みを入れた台木の切れ込みに沿って
樹皮を襟を開く様に木質部から剥がして
その隙間に準備した芽を差し込みます。

その後は芽接ぎテープで覆って貼り接ぎと同じように
管理するだけです。

と書いても「何のこっちゃ」かも知れません。
一度自分でやってみると「なるほど」と
思えるようになりますよ。

下の写真がT字芽接ぎです。


そうそう、一つ書き忘れていました。

冬場にT字芽接ぎを行わないのは、
樹皮が綺麗にめくれるのがこの時期で、
冬場はうまくめくれないからです。

T字芽接ぎの最大の利点は、
接ぐときに形成層を合わせることに
神経を使う必要が無いことです。

普通、芽接ぎも接ぎ木も形成層を合わせる必要が
ありますが、T字芽接ぎの場合は形成層同士が
木質部を剥がしてあるので形成層同士が
ベッタリとくっつき細かい調整は必要ありません。

まあ、楽って言えば楽なのかなぁ。


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2015年7月17日金曜日

ノイバラ台木への芽接ぎ

台風一過とはいかなかったけど
今日は暑くなりましたねぇ。

仕事が早く終わったので明るいうちに帰ってきて
風被害の片付けを行った後に
今年最初の芽接ぎをしました。

まずは増やしたい品種の枝と
ノイバラの台木を用意します。



ノイバラの台木は3月に種まきして
4号鉢で育てていたものです。
大体、8mmぐらいの太さです。


用意した台木の芽接ぎをする部分の
表皮を剥きます。
剥くといっても指で擦って剥がれる部分を
剥くだけですが、ご覧の通りツルツルになります。


接ぐ品種の芽をカッターでそぎ取ります。

専用の小刀を使う方が多いと思いますが、
いわゆるオルファ型のカッターで十分です。

乾燥しないように直ぐに水に浮かせておきます。


次に台木に芽を接ぐ切れ込みを入れます。
何度も刃を入れずに一発で決めることが
きれいな切れ込みを作るコツです。


切れ込みに用意しておいた芽を接ぎます。
この時に芽と台木の形成層を合わせることが
重要です。


ニューメデールという芽接ぎ用のテープをカットしておきます。
安い製品もありますが、使い勝手が全然違います。


このテープはとても良く伸び、芽の上を覆っても
二重ぐらいなら芽がテープを突き破ることができます。

また、自然にくっつくので縛る必要が無く、
翌年も取り外さなくともボロボロになって
いつの間にか消えていきます。


これで完成です!
このまま育てて、2月頃に接いだ芽の上で
台木をカットすれば接いだ芽が動き出します。

今回の方法は貼り芽接ぎといって、
一般には冬場にやる方法で、
夏場はT字芽接ぎと言われる方法で
行うのが一般的です。

それでもこの方法の方が簡単ですし、
ほとんど問題なく活着しますので
私はこの方法で行うことが多いです。


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2015年7月15日水曜日

真夏の薬害と…

梅雨空が続いた後にかんかん照りって…
人だけじゃなくてバラも弱りますね!

この前の日曜日、そう、
昨日、今日と同じように暑かった日に
朝一番で薬を撒きました。

薬害を怖れて規定の一番薄い濃度で…
気温がまだ上がる前に…
乳剤は一種類で…
二度撒きにならないように気をつけて…

でも、薬害が出てしまいました。
ショック!





3日経った今日の状態です。

最初の2枚はドフトツァーバー'84、
次の2枚がロイヤルボニカです。

葉が傷ついているのは風害です。

薬害が出やすい品種なのですが、
最近は慎重にやっているのでほとんど
出なかったのですが…

やっぱり暑かったせいか、
新しく使ったうどん粉病の薬のせいかは不明です。


下の写真は強い真夏の陽射しと
二日間吹き荒れた強風に負けずに
健気に花を咲かせている
優香/ヘリテージ/ツーヤン・フェーウー/ニコロ・パガニーニ





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2015年7月12日日曜日

ゴマダラカミキリの季節

暑いですね。
暑さがバラの敵だと言うのは書きましたが、
この時期は他にもいっぱい敵がいます。

今頃の時期だけ出てくるのが憎っくき…


そうこいつが愛しきバラの茎をかじります。

ゴマダラカミキリは6月~8月に成虫が出てきて
バラの茎をかじって樹液を舐めます。

そればかりか木の根元に卵を生み付け、
孵った幼虫は木に穴を開けて
内側から食べ尽くしてしまいます。

写真は冬場にゴマダラカミキリの開けた穴を
発見したところです。
この後、穴をほじって幼虫を掘り出しました。


下の写真は7月にゴマダラカミキリの成虫が出てきた穴と
そのゴマダラカミキリにかじられた茎です。
このバラはマリアンデールですが、
運よく致命的なダメージは受けずに済みました。



今回は運よく枯れていませんが、
幼虫が入ったバラの多くは枯れてしまいます。

バラの茎にかじった跡があったら、
必ず根元を見てください。

バラの根元をかじって傷つけたところに卵を生みますので、
生んだ跡があったら直ぐに殺虫剤を撒いておけば
幼虫が幹には入るのを防ぐことができると思います。


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7月の陽射しとルリタマノミハムシ

いきなり暑いなぁ。
やっぱり7月!
晴れるとあっと言う間に暑くなる!

もうこの季節は晴れると花弁の薄いバラは
チリチリになってしまう。

雨が降っても晴れても花弁が傷んでしまう。

本当はこの季節はバラを咲かせずに
秋バラに備えてしっかり成長させるべきなのかも知れないけれど、
蕾が着くとやっぱり花を咲かせたくて…

でも、やっぱりチリチリ!







それだけじゃなくて、
雨が続いて薬が撒けないと
憎っくきルリタマノミハムシが花を食い荒らしています。



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